賃貸経営するにあたり理想的な状態は、常に満室ということです。
しかし長く住んでくれた入居者もいつかは退去してしまうもので、賃貸経営と空室対策は切り離せない問題です。
少しでも空室である期間を短くするには、エリアや賃貸物件に合った空室対策が重要といえます。
まずは第一印象を上げたり付加価値でアピールしたりするなど、基本的なことから始めてみましょう。
この記事では賃貸経営に欠かせない効果的な空室対策についてご紹介いたします。
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賃貸経営の空室対策としては、まず内見に来てもらうための工夫が必要です。
賃貸物件を探している方はまず初めに不動産会社やインターネット広告で物件情報を見るため、それが第一印象となるはずです。
まずは第一印象で良い物件と思ってもらうために、入居者を募集する広告である「マイソク」の内容にこだわってみましょう。
マイソクとは賃貸物件の間取りや情報などが記載されている広告で、不動産仲介業者が物件を紹介する際にも使われます。
そのため入居希望者は内見前の時点で、マイソクでしか情報を確認できません。
マイソクは不動産仲介業者が作成することが一般的ですが、物件のことを一番熟知しているのは仲介業者よりも大家である自分です。
マイソクを自分で作り魅力的な賃貸物件に見せることで、内見率を上げることも期待できます。
写真を大きく見せたり設備内容を記載したりするなど、入居者が付加価値だと思えるようなアピールポイントを盛り込んで作成しましょう。
もしマイソクのみで魅力を伝えきれないと思ったら、一番大切な情報をマイソクに記載して、あとはQRコードを載せて入居希望者に見てもらうというのも空室対策の一つです。
ホームステージングで第一印象を上げる
マイソクで入居希望者にアピールした後は、実際に来てもらった際の第一印象を上げましょう。
空室対策として有効な方法の一つに、ホームステージングが挙げられます。
ホームステージングとは、モデルルームのように「この物件に住むとこんな暮らしができる」というようなイメージを膨らませるような演出を指します。
まずは部屋の雰囲気に合ったカラーのスリッパを用意したり、カーテンの種類にこだわったりとできることから試すことがおすすめの方法です。
本格的なホームステージングを目指したい方はソファやダイニングテーブル、観葉植物などの小物も盛り込んで入居後の生活をイメージさせましょう。
また第一印象で重要な点として、換気や照明が挙げられます。
ホームステージングした部屋は内見がないと出入りする機会が少ないため、換気が不十分になってしまうこともあります。
照明は電球色や昼白色などの種類がありますが、どの部屋も同じ色にそろえましょう。
注意点としては、賃貸物件のターゲット層が明確でないとアピールすることが難しく、かけた費用と効果が合わないこともあります。
入居者の視点に立って演出することが大切です。
賃貸経営の空室対策は付加価値をつけて解決
第一印象を良くして内覧率が上がっても、実際の生活で使えるような設備が整っていないと入居者はなかなか決めてくれません。
賃貸経営では空室対策にかける予算を考えることも重要で、できれば費用がかからないことから始めたいものです。
その一つが上記のマイソクですが、空室対策としては呼び込むだけでなく物件自体の魅力も高めていくことが大切といえます。
古い物件であれば効率の良い賃貸経営のために、付加価値を上げるリフォーム・リノベーションも良い方法です。
しかし大規模なリフォームとなると、ターゲットの需要に合った内容であれば効果抜群ですが、入居者が決まらなければ数年後もかけた費用が回収できない規模の赤字になってしまいます。
ここでは賃貸経営に欠かせない、手軽かつ低コストにできる付加価値をご紹介いたします。
効果的な付加価値①:無料Wi-Fi
今やWi-Fiは必要不可欠なものとなり、とくに単身者向けの物件ではインターネット環境が整っている条件で絞る方も多いです。
借主にとっては入居日からWi-Fiが使える環境が理想ですが、引っ越しを決めてからインターネット契約を進めると、入居日までに回線を開通させる工事が間に合わないこともあるでしょう。
自宅でWi-Fiを使えるようにするには毎月約5,000円程度かかりますが、それがたとえ家賃にや管理費に上乗せされていても情報からは無料に見えるため、入居者にとっては魅力的な付加価値となります。
費用は戸数によって異なりますが、10戸前後であれば月々1万円から導入できます。
インターネット関連のトラブル発生も考慮して、サポート体制が充実している業者がおすすめです。
効果的な付加価値②:宅配ボックス
こちらもWi-Fiと同じく、あったら嬉しい付加価値の一つです。
通販をよく利用するけれど仕事や生活の都合上なかなか受け取れないという方には必要不可欠な設備といえるでしょう。
家賃が少々高くても、宅配ボックスのある賃貸物件を検索条件にしているという声も多く、付加価値として十分な魅力があります。
導入する場合は、賃貸物件の景観に合った宅配ボックスを選びましょう。
効果的な付加価値③:防犯カメラ
防犯面の付加価値で考えるとエントランスのオートロック機能が人気ですが、手軽にできる防犯対策として防犯カメラの設置も挙げられます。
防犯設備が整っている賃貸物件はファミリー層や女性で一人暮らしする方からも注目されやすいため、ターゲット層によっては力を入れるべきポイントでもあります。
また自動販売機を設置することは入居者が喜ぶだけでなく、夜間の防犯対策につながります。
賃貸経営を安定させるために条件を変更する
いざ賃貸経営を始めてもなかなか入居者が決まらず、早急な空室対策が必要になることも考えられます。
その際は思い切って入居条件を変更してみることも有効な空室対策となるでしょう。
入居条件の変更①:敷金や家賃を下げる
敷金や家賃は、入居希望者がほかの賃貸物件と数字で比較できるポイントです。
下げることで入居者の負担が少なくなり入居も期待できますが、その分入居が決まっても大家に入る家賃収入は少々下がります。
賃貸経営として家賃収入が下がることは喜ばしくありませんが、それよりも空室であるほうが収入が激減するため、初期費用の削減は有効な空室対策といえるでしょう。
たとえば契約更新料無料の条件では家賃収入は下がってしまいますが「良いタイミングだから引っ越そう」ということも減り、結果的に賃貸経営の成功につながります。
ただし家賃は一度下げると、満室になったから上げるということが難しいため、下げる際はエリアの相場より下にならないようにすることがポイントです。
入居条件の変更②:ターゲット層を広げて差別化を図る
高齢者や外国人など今までターゲットにしていなかった層を引き込むというのも空室対策の一つです。
家賃滞納の心配があれば、賃貸借契約に保証会社との契約を条件に付加することでリスクを回避できるでしょう。
またペット相談可能な物件にすることも周囲との差別化につながりますが、その際はすでに入居している方の迷惑にならないような条件にすることが大切です。
まとめ
賃貸経営で大切なポイントは、退去者が出てもすぐに入居者が入るような空室対策です。
まずはホームステージングや設備のアピールで賃貸物件の第一印象を上げて、多くの方に興味を持ってもらうようにしましょう。
入居に関する問い合わせが来たらすぐに対応したり、共用部分を清潔に保ったりするなど小さいことから意識することも賃貸経営を成功させるポイントです。
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