今から家を買うのに、どの住宅ローンにするか、何年返済にするか、金利はどれを選ぶか、悩むことはたくさんあります。
とくに団体信用生命保険は、不測の事態に備えて安心できるよう、加入したほうが良いでしょう。
なぜ加入したほうが良いのか、まずは団体信用とは何か?どのような仕組みなのかをご紹介します。
加入していても使えない場合があることもご紹介しますので、参考にしてください。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら団体信用生命保険とは?仕組みは覚えて損はなし
団体信用生命保険とは、住宅ローンの契約者に命に関わる不測の事態に備え、残っているローン残高を変わりに金融機関に一括返済を行います。
一括返済されるため、遺族は住宅ローンの返済はしなくても大丈夫です。
ローンを組んでいた不動産も相続することができます。
家の購入はだいたいの方が住宅ローンを組むでしょう。
金融機関に借りるお金も大きくなり、返済期間が30年以上や定年ぎりぎりまで支払う可能性もあります。
返済期間が長く、その間に契約者が病気や事故で死亡または支払う能力ができないこともありえるでしょう。
不測の事態の備えとして、加入しましょう。
ローンに対しての不安要素は消え、安心することができます。
団体信用生命の仕組み
団体信用生命は住宅ローンを組んだ金融機関を保険金受取人とし、住宅ローンの契約者を被保険者になる保険契約です。
住宅ローンの契約者に対して死亡保障、高度な障害保障、3大疾病を付けた場合は団体信用生命を申請できます。
団体信用生命保険の手続き方法
団体信用生命保険の手続き方法は、ローンの契約者が死亡保障、高度な障害保障、3大疾病になったとします。
団体信用生命保険が保険金を支払う対象は、死亡や病気など医師が認定した日を基準とした住宅ローン残高がきまります。
手続きは、3年以内に手続き方法をしないと時効になります。
死亡した際に、長い闘病生活を送っていた場合は、死亡届けよりも病気などの申請のほうが3年まで遡れるので良い場合もあります。
審査結果がでるまで1~2か月かかりますので、その間の住宅ローンの返済はしなければいけません。
審査が通れば、定められた日付以降住宅ローンの支払いがあった場合は、後日契約者の方または相続人の方に返済がおこなわれます。
それぞれで手続き方法が若干異なってきます。
いずれの手続きも3年以上経つと時効になりますので、注意してください。
契約者が死亡した場合
住宅ローンを組んでいる金融機関へ連絡しましょう。
手続きに必要な書類が送られてきます。
保険金請求手続きのため、医師の死亡診断書と死亡のことが記入されている住民票が必要です。
医師の死亡診断書は住宅ローンを組んでいる金融機関が用意した書類に、医師に記入を依頼しないといけません。必要書類を揃えて金融機関へ提出しましょう。
提出した書類にて、団体信用生命保険が支払可否の審査をおこないます。
審査結果は金融機関からお知らせがあり、審査が通れば契約者の方の「死亡日」を基準として住宅ローンの残高が返済されます。
契約者が高度な障害になった場合
ローンを組んでいる金融機関へ連絡しましょう。
手続きに必要な書類が送られてきます。
団信弁済判定依頼兼弁済届「高度障害用」と障害診断書(医師が記入)の必要事項を記入し提出します。
高度な障害と審査が通ると、「症状固定日」を基準日になり住宅ローン残高が完済です。
契約者が3大疾病になった場合
金融機関へ連絡しましょう。
手続きに必要な書類が送られてきます。
団信弁済判定依頼兼弁済届「高度障害・3大疾病用」と3大疾病診断書(医師が記入)を記入し提出します。
審査が通ると、「支払事由該当日」が基準日で、住宅ローンの残高が支払わられます。
不動産の所有権移転登記手続
契約者が死亡した場合は、登記の変更が必要です。
基本は不動産を受け継いだ相続人へ、所有権移転登記の手続きをおこないます。
抵当権抹消登記手続
審査が通り、ローンが完済されると金融機関から完済を証明する書類一式を受け取りましょう。
書類の中に抵当権抹消登記手続が入っています。
金融機関の多くは、抵当権抹消登記の申請に関する委任状を渡されます。
抵当権抹消登記の申請は、不動産の所有者として登記されている名義人と、金融機関との共同でおこないます。
ですが委任状を渡されている場合は、不動産の名義人だけで申請が可能です。
「登記申請書」に必要事項を記入し、他の提出書類の準備をおこない、法務局へ提出しましょう。
順番として所有権移転登記手続後に、抵当権抹消登記手続をしてください。
団体信用生命保険が未加入だった場合
契約者に死亡や病気などになってもローンの支払いは続きます。
契約者が死亡、相続人にローンが引き継がれますが、返済が難しい場合は相続放棄を検討しましょう。
相続放棄をする際は、3か月以内に家庭裁判所へ手続きが必要です。
ただし相続放棄をすると、貯金や資産なども相続できないので注意してください。
団体信用生命保険が加入していても使えない場合もある
不測の事態に備えて団体信用生命保険が加入していても、いざというときに使えないと困ることになります。
以下の項目に注意し、不測の事態に備えましょう。
住宅ローンの返済を滞納している場合
多くの団体信用生命保険へ払う保険料は、住宅ローンの利息から支払われています。
住宅ローンの返済を延滞すると、団体信用生命保険の支払いもおこなわれていないことになります。
保険料支払われていなければ、団体信用生命保険は使用不可です。
また延滞が続くと、契約の失効がおこなわれるでしょう。
滞納が3か月続くと、ローンの窓口が金融機関から保証会社へ変更となり、これを「代位弁済」といいます。
この時点で契約は解約になります。
代位弁済とはローン契約者に代わって、保証会社が金融機関に対し、債務の弁済をおこなう行為です。
ローンの返済は今後、保証会社へ支払うことになります。
ここで返済がおこなわれないと、一括返済や保証人への催促、財産の差し押さえなど、さまざまなリスクが発生しますので気を付けてください。
親子ローンの場合
親子ローンの場合は団体信用生命保険への加入は、親か子どもどちらかになります。
多くの方は子どもを加入させるケースが多い状態です。
親の返済期間中に、親が死亡した場合は団体信用生命保険未加入のため、住宅ローンの返済は続きます。
夫婦のペアローン
保険会社の種類によっては、二人とも加入できる場合があります。
しかし、夫婦のペアローンを契約した際、団信への加入は夫婦どちらかになる場合が多い状況です。
夫にした場合に妻が死亡、もしくは逆に妻が加入し夫が死亡した場合、団信への保険未加入となりローンの返済義務は残ります。
団体信用生命保険の契約時に虚偽があった場合
団体信用生命保険の加入時に、契約者の健康状態を告知する義務があります。
持っている持病や投薬している場合は、理由など告知書は正確な情報の告知をしなければいけません。
このときに虚偽の申告をすると、団体信用生命保険は告知義務違反とし保険の支払いがされません。
真実を書くと契約されないと思って、虚偽を記入してはいけません。
必ず、真実を記入することをおすすめします。
まとめ
住宅ローン契約時の団体信用生命保険は任意にはなりますが、加入したほうがメリットのほうが大きい状態です。30年以上の返済期間中、何が起こるかわかりません。
住宅ローンに不安を抱えている方は、不測の事態に備えて、団体信用生命保険に加入しましょう。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら