家を購入するとき、「戸建てとマンションどちらにしよう?」と悩む方も多いのではないでしょうか?
どちらにも一長一短あるため、資金面やライフスタイルを考慮し、じっくり比較してから購入するのがおすすめです。
そこで今回は、戸建てとマンションそれぞれの初期コストやランニングコスト、将来の資産価値などを比較していきます。
家探しを検討している方は、ぜひ参考になさってください。
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まずは戸建てとマンションの初期コストを比較してみましょう。
初期コストとは家を買うために必要なお金で、一般的には戸建てとマンションで項目や金額が異なります。
家の購入時に発生する主な諸費用
戸建てとマンション、どちらにも発生する初期コストとして、以下のものが挙げられます。
●印紙税:売買価格が1,000万円以上5,000万円以下は本則2万円
●不動産取得税:固定資産税評価額の3%(一定の条件を満たす場合は軽減措置を受けられる)
●登録免許税:固定資産税評価額の0.1%から2%
●登記費用:1万円から15万円
●住宅ローン事務手数料:借り入れ金額の1%から3%
●保証料:借り入れ金額の約1%
●物件調査手数料:6万円から8万円(フラット35を利用する場合のみ)
戸建てに発生する初期コスト
●水道加入負担金:約30万円
●つなぎ融資の利息:約30万円
水道加入負担金とは、水道管の引き込み工事をした際の費用です。
広い土地を区画割するときは一般的に造成工事を実施するのですが、その際に水道管の引き込み工事を一緒にしてくれることがあります。
そのため選ぶ土地や家によっては、工事費用の負担があるので注意が必要です。
ただし物件代金に含まれているケースもあるので、必ずしも負担になるとは限りません。
また注文住宅の場合は、着工金などの支払いのためにつなぎ融資を利用することがあります。
住宅ローンとは別の初期コストになるので、建売住宅と比較すると多くの諸費用が必要になるでしょう。
マンションに発生する初期コスト
●修繕積立基金:20万円から40万円
修繕積立基金とは引き渡し時に発生するもので、大規模修繕などに充当されるお金です。
最初にまとまった金額を支払い、毎月の修繕積立金の負担を軽減する役割も持っています。
火災保険料(10年契約の場合)
住宅ローンを利用する場合、一般的に戸建てとマンションどちらにも発生します。
戸建ての場合は約40万円、マンションなら約10万円が比較の目安です。
融資の条件として、火災保険への加入を義務付けている金融機関がほとんどなので、住宅ローンを利用する際は初期コストとして含めておきましょう。
中古の場合は仲介手数料がかかる
戸建てもマンションも、中古の場合は仲介手数料がかかります。
仲介手数料とは成約のお礼として不動産会社に支払うもので、中古物件の取引時に発生するのが一般的です。
400万円を超える場合は「物件価格×3%+6万円+消費税」で算出していきます。
戸建てとマンションにかかるランニングコストを比較
次に戸建てとマンションにかかる、ランニングコストを比較していきましょう。
戸建てに発生するメンテナンス費用や維持費
●外壁(サイディング)の塗装:60万円から80万円
●コーキングの打ち直し:30万円から60万円
●屋根(セメント材)の塗装:60万円から80万円
●屋根の葺き替え:100万円から150万円
●5年に1度のシロアリ対策:15万円から20万円
●大規模なリフォーム:300万円から2,000万円以上
戸建ての場合、所有者自身でメンテナンス費用や維持費を貯金しておく必要があります。
築年数の経過とともに、修繕する場所も増えていくので注意が必要です。
マンションに発生するメンテナンス費用や維持費
●修繕積立金:毎月約2万円
●管理費:毎月約1万円から2万円
●駐車場代:地域によって異なる
戸建てと比較すると、毎月修繕積立金と管理費、車を所有している場合は駐車場代がランニングコストとして発生します。
修繕積立金は空き室が出ると、その分ほかの住民が負担することになるからです。
将来的に大規模修繕などの費用が不足した場合、値上がりする可能性があることを視野に入れておきましょう。
住み続けるうえで発生する主な諸費用
戸建てとマンション、どちらにも発生するランニングコストは以下のとおりです。
●固定資産税:土地は課税標準額×1.4%、建物は固定資産税評価額(課税台帳登録価格)×1.4%で算出(自治体によって税率が異なる場合があり)
●キッチン(レンジフードやコンロの交換や点検):20万円から120万円
●洗面(本体の交換や点検):15万円から30万円
●浴室(点検や部品の交換):10万円から20万円
●トイレ(部品の点検や交換):11万円から18万円
●給湯器(本体の交換や点検):30万円から40万円
●給排水器具(本体の交換や点検):5万円から10万円
家を手に入れたあとは、住みやすさや資産価値を保つためのランニングコストがかかります。
マンションの修繕積立金は、外壁やベランダといった共用部分のメンテナンスに充当されるのが一般的です。
そのため、専有部分の修理や補修は所有者自身でおこなわなくてはなりません。
戸建てとマンションにかかるランニングコストを比較し、どちらが適しているのかを見極めましょう。
戸建てとマンションを将来の資産価値で比較
最後に戸建てとマンションを、将来の資産価値で比較してみます。
戸建ての将来の資産価値は?
戸建ての場合、建物の構造によって異なりますが、木造住宅であれば20年で建物の市場価格がなくなるといわれています。
建物には法定耐用年数というものがあり、木造は22年で設定されているため、耐用年数と同じように建物の価値が減価償却してしまうからです。
そのため将来的に土地の価値だけが残り、資産価値は新築時の半分ぐらいにまで減ってしまうでしょう。
ただしマンションと比較すると土地も建物にも所有権があるので、老朽化にともない、所有者の意思で建て直すことが可能です。
土地は一定の資産価値を保てるため、将来は建て替えすることを視野に入れておけば、資産価値を向上させることもできます。
マンションの将来の資産価値は?
マンションの場合、戸建てと比較すると収益価値が高くなるかもしれません。
収益価値とはその部屋から得られる家賃収入を表すもので、将来賃貸物件として貸し出す場合やリセールバリューする際にメリットがあります。
土地と建物を区分所有することになるため、単価を安くでき高水準の不動産経営をおこなえるでしょう。
ただしマンションは、将来老朽化が進んでも簡単に建て替えられないのがデメリットです。
住民(区分所有者)が建て替えに賛成する必要があり、話し合いが長引く可能性もあります。
築年数が経過してしまうと売却も難しくなるので、自分の意思だけで資産価値を保つのは困難かもしれません。
家を購入するとき、資産価値が高いかどうかを重視する方も多いです。
売却するのか貸し出すのかで、将来の資産価値は異なります。
売却利益が十分にあった戸建てや、すぐに借手が見つかったマンションが、資産価値の高い不動産といえるでしょう。
まとめ
この記事では家探しを検討中の方に向け、戸建てとマンションそれぞれの初期コストやランニングコスト、将来の資産価値などを比較していきました。
戸建てとマンション、どちらにも初期コストとランニングコストがかかりますが、金額や必要になるタイミングはそれぞれ異なります。
両者をじっくり比較し、理想の暮らしを送れる家を手に入れてください。
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