不動産投資において気になるところといえば空室の問題ではないでしょうか。
空室にはもちろん家賃収入が発生しませんし、劣化が進んでしまいます。
その悩みに対して住宅セーフティネット制度を活用してみてはいかがでしょうか。
そこで今回は住宅セーフティネット法における概要と、それによる不動産投資に対する影響について解説していきます。
不動産投資における住宅セーフティネット法の概要
<住宅セーフティネット法とは>
2017年10月25日に施行された、住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給促進に関する法律です。
住宅確保要配慮者とは、賃貸物件の審査において敬遠されやすい低所得者・被災者・高齢者・障がい者・子供を育成する家庭を指します。
このような部屋を必要とする人たちへ部屋の供給をうながそうとする制度です。
<空き家の問題>
現在日本では人口減少などの影響により空き家や空室が急速に増えています。
この空室へ部屋を求めている住宅確保要配慮者の入居を円滑に進められるように取り組んでいます。
<登録制度>
不動産所有者は空き家を住宅確保要配慮者の入居ができる住宅として登録することができます。
登録時には住宅確保要配慮者の範囲を、高齢者のみなどに限定することが可能です。
登録しておくことによって入居が円滑に進むので空室を長期間抱える心配を軽減することができます。
<登録住宅の修繕費を負担>
登録住宅の場合は住宅の修繕費を住宅金融支援機構の融資対象として補助してもらうことができます。
賃貸人にとって修繕費の費用は気になるところではあるかと思いますので、これを補助してもらえるとなればかなり負担を軽くすることができます。
<家賃責務補償>
住宅確保要配慮者を敬遠する理由として家賃の問題があると思いますが、住宅金融支援機構が家賃債務保証事業者との間に家賃債務保証契約を締結することで、一定程度まで補償することができるようになりました。
この制度があるため、家賃滞納があった場合でも一定の収入を確保することができますので賃貸人として安心することができます。
<生活保護受給者に対する代理納付>
生活保護受給者が住宅扶養費を生活費に使ってしまい家賃滞納にならないよう、代理納付をおこなうことができるようになりました。
賃貸人からの申立てと受給者の事実確認があれば、家賃相当額を生活保護者の介在なしに賃貸人が直接受け取れるようにすることができます。
住宅セーフティネット法による不動産投資への影響
住宅セーフティネット制度を活用することにより空き部屋の心配を軽減することができます。
また、家賃滞納のリスクを心配していた方々にとっても、家賃保証制度によって安心した不動産経営が約束されています。
住居の修繕においても制度によって補助してもらうことができるので、賃貸人にうれしい制度となっています。
まとめ
不動産投資において知っておきたい住宅セーフティネットの概要と影響について解説してきました。
住宅確保要配慮者の受け入れは賃貸人にとってリスクですが、国や自治体が保証してくれていることによって安心して受け入れることができるように整備されています。
不動産投資において空室の心配をしなくていいのは心強いですよね。
ぜひ住宅セーフティネット制度を活用してみてください。
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