不動産投資における活用の可能性が指摘されているのが、irrと呼ばれる数値です。
これは internal rate of returnの頭文字をとって略したもので、日本語では「内部利益率」と訳されます。
不動産投資にてこの数値を活用することに、どのようなメリットがあるのでしょうか。
そこで、内部利益率(irr)とは何なのか、投資価値をはかる際の目安などをご紹介します。
不動産投資における内部利益率(irr)とは?
内部利益率(irr)とは、不動産投資をおこなっている間に得られる、利回りを示す数字のことを指します。
・アパートを購入したときの支払い金額
・家賃収入など毎年得られる利回り
・アパートを売ることにより得られる金額
内部利益率(irr)をシンプルに表現すれば、不動産投資を開始してからそれを売却するまでの利回りを算出した数字となります。
しかしながら、アパートの価値とは建物の立地、入居者ニーズ、老朽化やメンテナンス状況により変化することが一般的です。
そのため、不動産投資をおこなう場合、家賃収入だけではなく、売却時における物件の価値も勘案しなければなりません。
仮に、保有しているアパートを30年後に売ると想定しましょう。
30年のあいだに、建物そのものが老朽化することはもちろん、かなりの確率で周囲の環境も変化します。
そのため、不動産投資の開始時点だけではなく、30年後の売却時までの減価を念頭に置いておくことが大切です。
そこで、長期にわたる収入と支出を想定しながら、適切な不動産投資物件を見抜くために活用されるのが、内部利益率(irr)というわけです。
不動産投資における内部利益率(irr)の目安&その見定め方
内部利益率(irr)の数字が高ければ高いほど、その物件は投資価値があると考えることができます。
投資価値がある内部利益率(irr)の数字とは、いくつかの考え方がありますが、5%が一つの目安になると言われています。
内部利益率(irr)が5%というのは、たとえば、ある物件を10年に渡って保有し、売却したときに50%の利益が得られるケースを指します。
ただ、この5%という目安は、不動産投資をおこなっているあいだに起こりうる、さまざまな不確定要素をクリアしたうえで達成されます。
不確定要素として想定されるのは、以下のような変化です。
・物件の周辺の環境が変わり、家賃相場が上昇あるいは下落する
・競合する物件が増えて入居者を獲得するための競争が激しくなる
・周辺の開発状況などにより入居者ニーズが変わる
売却を予定する30年後までに、どのような環境の変化が起こり、物件価値が変わるのかは、自分で予測するしかありません。
そのうえで、不動産投資に内部利益率(irr)を取り入れることにより、30年後に利益を得るまでのプロセスを、客観的に把握することが可能になります。
まとめ
内部利益率(irr)は、不動産投資の利回りを把握するための目安になりますが、空室リスクはオーナーが講じた対策にも左右されます。
この数値を目安に、それを維持するための空室対策やメンテナンスを実行することも、効率的に収益を得るために有効です。
株式会社リノ・エステートは、福岡市城南区エリアで一戸建て住宅などの売買物件を多数取り扱っております。
住宅ローンなどでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。