マイホーム購入の際に、坪単価という言葉を耳にするかと思います。
なんとなく、「家の価格を坪数で割ったものだろう…」ということは分かると思いますが、あまりその定義を詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、知らないとトラブルの原因にもなりかねないマイホームの坪単価について、ご説明いたします。
マイホーム購入で知っておきたい坪単価とは
1坪とは、畳2枚分の広さで約3.3㎡を指します。
現在はメートル法がメジャーですが、不動産面積は、昔の尺寸をそのまま用いて利用していることもあります。
坪単価とは、住宅の販売価格を延べ床面積で割った1坪あたりの金額を指し示すものです。
延べ床面積がメートル法で記載されている場合は、3.3で割ると坪面積を出すことができます。
例えば、マイホーム購入において、広さの違う建売住宅を幾つか比較する時に、どの会社で販売しているどの物件が安いのかを、概算で比較することができます。
マイホーム購入で知っておきたい坪単価の注意点
マイホーム購入のためにいくつかの物件を検討する際や、注文住宅をどの業者に頼むか選定する際にとても便利な坪単価ですが、知らないと後々トラブルになりやすい注意点もあります。
<延べ床面積以外で出している企業もある>
坪単価の定義が厳密にないために、延べ床面積で売り出していない企業もあります。
延べ床面積と言えば、玄関、テラス、押入れなどは面積に含みません。
しかし、これらを含めた「施工床面積」を坪単価としている施工会社もあります。
延べ床面積で出すのと、施工床面積で算出するのとでは、金額が全く違ってしまうため、比較にはなりません。
それぞれの企業が、何を基準に参考値を算出しているかに注意しましょう。
<最低グレードの設備で算出していることがある>
建売住宅の坪単価を出す際に、全てを一番安い設備や素材で見ていることがあります。
特に、キッチンやトイレは商品によって全く値段が異なります。
坪単価が安いと思っていたら、トイレがウォシュレットも暖房もついていない物だった…ということもあり得ます。
マイホーム購入の際には、水回りを中心に、壁紙や床材のグレードまで、グレードアップさせる必要があるか、既存のままで良いかどうかをきちんと確認しましょう。
<本体価格にどこまで含まれているか>
坪単価を出す際に、どこまでの範囲を購入価格に含むのかも、きちんとした決まりがあるわけではありませんので、注意点となります。
あくまでも建物本体だけの場合、エアコンやカーテンまでついている場合、企業によって様々です。
<坪単価は面積に比例しない>
面積が小さくなれば小さくなるほど、建設費が安くなるわけではありません。
小さくなれば材料費は少なくて済みますが、それを施工する職人や手配する企業の手間は、狭くても広くても変わらないからです。
また、建物の形が四角形に近ければ近いほど建築費は安くなり、複雑な形になるほど建築費は上がります。
まとめ
坪単価は、建築費の概算を出す上で分かりやすくて有効な方法です。
しかし、注意点をしっかり押さえておかないと、想像以上の費用が掛かることになってしまうので気を付けましょう。
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